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【 私の読書感想文 】 (2021.10.26)

数十年ぶりに書いてみた読書感想文 原稿用紙4枚って 意外と大変だったな(;・∀・)   ティム・バートン監督の実写版映画「チャーリーとチョコレート工場」を観た時は、息子たちもまだ幼く、私もギリギリ二十代だった。突拍子もない物語と映像美に魅了され、息子たちに原作となる「チョコレート工場の秘密」を買い与えてから約十五年。やっと読んだ物語の続き「ガラスの大エレベーター」は、映画の終盤にも少し出てくるのだが、あれをイメージしては読むのを途中であきらめたかもしれない。  実用書ばかり読んでいる日々に、小説を読むと<本は心の栄養>といつかみた広告の文字を実感することができる。毎日のように文字に目を通しているはずなのに、その違いは歴然だ。  しかし、今回はとても難儀した。絵本や児童書だって月に数冊は読んでいるはずの私。前作をサクサク読めたのは映画でストーリーが頭に入っていたからなのだろうか。私が若かったからなのだろうか。知識とい常識に脳が支配された今の私は、一文読むたびに不必要なツッコミをしていしまう。 「そんなことあるはずない」 「こんな物語を子供に読ませていいのだろうか」  数章を読み終えたとき、少し立ち止まってしまった。難しい漢字にはふりがなが付けられているし、難解な単語も出てこない。どうして難儀しているのだろう。答えにたどり着いたのは最終章のさらに後にある<訳者から>を読み終えてから。その道のりは険しかった。言葉遊びがふんだんに詰め込まれている登場人物たちのセリフ。ばあちゃん一人だってそこには癖がある。性格や容姿も癖だらけの上に、今回は宇宙人まで登場した。歌は好きだが、ラップは聞き取ることも難しい私。韻を踏んだ軽やかな文体が目に飛び込んできても、楽しむ前に苦悩してしまった。「よく、こんな物語を訳せたな」と、柳瀬尚紀氏に拍手しながら本を閉じた。  ロアルド・ダール氏の原文には造語もたくさんあったらしい。それを理解できなければ訳せない。それを踏まえなければ読むのが困難になっている私は「書籍は美しいもの」という固定観念に囚われすぎだ。児童書は「美しい」のではなく「楽しい」のだ。クェンティン・ブレイク氏の挿絵はコミカルで、読解の手助けだけでなく、文章の一部にまで今回はなっていた。原稿用紙の使い方に沿わない文字のレイアウト。太字になったり、下揃いになったり、字体変化まである。どれをとっても「楽しい」のだ。  宇宙旅行を九十歳で楽しんだ元俳優のニュースは、感動秘話と共にその安全性を懸念するものが付随していた。そんな情報過多の生活の子どもたちに、まだ世界人口が五億人だった時代の物語は楽しめるのだろうか。ふと疑問になる。重力を学び、プログラミングの面倒を知っている今の子供たち。地球外に寝巻でベッドに潜ったままの老人たち。油田ならぬチョコレートを噴出する井戸。八十歳若返ったり三百五十二歳まで年を取ったりすっる薬。ついていけるのだろうか。前作のチョコレート工場内だけの話なら、テーマパークで過ごす一日のように夢物語で読み進めることができる。しかし、今回は地球を飛び出して宇宙まで飛び立ち、地中深くのマイナス人という黄泉の国のような場所まで出てくる。どうなんだろう。二百五十を超えるページ数の児童書だ。小学中学年以降しか読むことは難しいだろう。今の十歳前後の子どもはこの本を愉しめるのだろうか。  疑問は疑問のまま、子供たちの読書感想文が楽しみになった。毎年数人が持ってくるその宿題は、私の楽しみでもある。凝り固まった私の頭では作れない彼らの感想文は、この児童書のように読むのに難儀で、美しくはなく楽しい。意地悪で冬休みの宿題に出してやろうかな。

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